前<a href="https://www.nicovideo.jp/watch/sm38986301" class="watch">sm38986301</a> <a href="https://www.nicovideo.jp/mylist/68640421" target="_blank" rel="noopener">mylist/68640421</a> 最初から<a href="https://www.nicovideo.jp/watch/sm37026283" class="watch">sm37026283</a><br><br>「本当に行ってしまわれるんですね……」<br>シアルフィ領の平原でセリスは言った。琴葉姉妹は初めてこの世界に降り立った時と同じ場所にいる。見渡す限りのなだらかな草原はかつて見た風景と少しも変わりがない。どこまでも草木が生い茂り牧歌的な風景が広がっている。この間まで戦争をしていたなんてことはどこか遠い世界の話のようにさえ思えてくる。自然にとって人間の営みなどは無縁にいつまでも悠久の時が流れていくのだろうと二人は思った。<br>「ああ、元気でなセリス」「ユリアちゃんとラナちゃんといつまでも仲良くね」<br>セリスは何かを言いかけて、しかし口には出さなかった。最初から別れは決まっていたのだ。わずかな逡巡の末、代わりに微笑みを浮かべる。「……あなたたちも、お元気で」茜と葵はうなずいた。「準備はいいか」レヴィンが魔道書に触れながら言った。「せやな、頼むでレヴィン。いや……んー、なんて呼べばええんや?」「ふっ、レヴィンでいいさ。これがレヴィンとしての最後の役目となる」――この後は私も消えるだけさ。茜と葵の足元に魔法陣が浮かび上がる。膨大な魔力の奔流を感じる。足元から風が巻き起こり二人は思わずスカートを抑えた。魔法陣から光の柱が立ちのぼり目を眩ませる。茜は手に温かいものが触れるのを感じてそっと握り返した。葵には見なくても姉の浮かべている表情が分かった。激しい風に負けて二人の髪飾りが髪から離れて飛ばされていく。<br>「さよなら――ユグドラル」<br>光が収まった時、後に残ったのは草むらの上に仲良く重なって落ちた赤と青の髪留めだけだった。<br><br>二人が本当に元の世界へ帰れたかどうかはわからないので忘れてください。<br><br>琴葉スウィートホーム<a href="https://www.nicovideo.jp/mylist/68236991" target="_blank" rel="noopener">mylist/68236991</a>