5月に咲く花と聞いたので。
ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフ。前奏曲嬰ハ短調「鐘」やピアノ協奏曲第2番のような重低音と甘美なメロディで有名ですが、彼が1902年に作曲した歌曲集、12のロマンス作品21に収められた「ライラック」は非常に簡素で控えめな小曲です。
歌詞は朝焼けの中でライラックに慎ましい幸せを見出すといった内容。
ライラックはラフマニノフが大変好んだ花なんだそうです(各地でコンサートを開くたびに匿名のファンからライラックの花を届けられた、というエピソードまであります)。
彼は後年この曲をピアノソロに編曲して録音まで残していますが、そちらはピアニスティックな技巧がふんだんに盛り込まれた「いつもの」ラフマニノフといった感じ。それなら歌曲の方はとにかくシンプルに徹しようと思い、テンポ変化もあまりつけず弱音を中心とした歌い方にしました。楽しんで頂けたら幸いです。
ライラック(リラの花) Сирень 作品21-5
作曲: Sergei Rachmaninoff (1873 - 1943)
歌詞: Ekaterina Andreyena Beketova (1855 - 1892)
英訳: Rosa Newmarch (1857-1940)
訳詞: やしろ
歌唱: Eleanor Forte AI (Synthesizer V)
音源・動画作成: やしろ
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