私が鳴花ヒメ、そして鳴花ミコトと初めて会ったのは、暑い夏の日であった。彼女たちは半ば上がり込むような形で我が家に住むことになった。彼女たちが来てから、我が家は変わった。
ヒメはムードメーカーで、いるだけで家が華やかになったし、ミコトは家事などの手伝いを嫌な顔一つせずによくしてくれた。
そんな、賑やかな日々が続くと思っていたある日のことである。
私は外出先で急なめまいに襲われたかと思うと、瞬く間に気を失ってしまった。
気が付くと、真っ暗な場所だった。よくよく目を凝らしてみると、白い天井と、周囲を取り囲むカーテン。病院だった。体を動かそうとするも、ピクリともしない。
私はいったいどうなったのだろう……そういえばヒメとミコトは……。
そう考えた時、誰かが枕元に立っていた。実態があるのか、無いのか、分からないただただ黒い影。
「お兄さん」
しかし影はその声がするやいなや消えた。
声の主はそれと入れ替わるように現れた。心配そうな顔をしたミコトだった。
使用楽曲
Heavenly_music / 伊藤貴章
【VOCALOIDオリジナル】白鳥ノ夢想曲(トロイメライ)【巡音ルカ・WIL】/ Whinartense(89P)
スペアキー / GANO