「お先に失礼します〜…。お疲れ様でしたぁ〜…」
「うんお疲れ様! ホント今日はありがとね、大事にねー!」
『藤田さんが来ない…』
『…連絡も音沙汰なし、か。遅刻とは珍しい…おや』
『(…誰かがふらふらと歩いてくる)』
「ぜぇ…ぜぇ…」
『…ん? もしかして、藤…』
「ふぁ〜…、もうだめだぁ〜…」バタッ
『!? なっ…』
「P、ありがとうございます〜…」
『いえ…少し前に入寮許可を貰ってたのが、ここで活きるとは思っていませんでした』
『一旦、そこのソファに下ろしますね』
「ふぁい〜…」
『よいしょ…。藤田さん、今のお加減は?』
「午前中と比べて、ちょ〜っとだけ寒気あるかなぁ…って感じですねぇ…。えへへ…」
『典型的な風邪のピークですね。それを推してあなたは…』
「…すいません。休まなきゃなのは、分かってたんですけど」
『穴を開けられなかった。そうですね?』
「はい…」
『あと…稼げるバイトだったから、あわよくばと言ったところですか』
「うっ…は、はいぃ…」
「(あぁ〜、あたしのバカぁ〜…。ちゃんと休まなったのが一番ダメな結果になっちゃったじゃん〜…)」
「あ、あたし着替えて横になりますねぇ〜…うわぁ!」
『おっと…!』
「!」
『…危なかった。怪我は無いですか』
「は…ひゃい」
『…来た時より顔が赤いです。今日は絶対安静にしていましょう』
『取り急ぎ、着替えの場所だけ教えて下さい。その他必要そうな物も、俺が準備しますので』
『…それと、夕食用に消化に良いものを用意しました。タッパーはカットフルーツです。この前のが気に入ってもらえたようなので』
「ありがとうございます、色々と…すみません」
『…。俺は藤田さんに、稼げる仕事を必ず見つけると言いました。それがしっかりと出来ていれば…藤田さんに無理をさせる事はなかった』
『謝るべきはむしろ俺です。…すみません』
「…」
『…また明日、連絡しますね。藤田さんの体調に合わせて、俺も動き方を変えますので。それでは、お大事に…』
『…?』
『藤田さん…シャツが伸びてしまいます』
「まだ…行かないで下さい」
『ですが…あまり長々と居るのも』
「その…」
「Pが見てくれてないと…あたし、こっそり布団から出てバイトに行っちゃうかもなので…」
『何を言って…』
『…。そうですね。ちゃんと眠ってくれるまで、そばで見ていた方が良い気がします』
「えへへ…ありがとうございます♡」
『安心して眠って下さい。決して、よそ見はしませんので』