『十王会長それはないでしょう。藤田さんも年頃の女の子です、毛はありますよ』<br>「いいえ! 誰が何と言おうと、毛はない。私の目に狂いはないわ!」<br>「『…!』」<br>「どうやら…一時休戦のようね」<br>『そのようですね。俺も今、確かに感じとりました』<br>「『藤田さん(ことね)の、助けを求める声を…!』」<br><br>「この辺りからことねの気配がするわね」<br>『ええ。ですが、何処にも人影が…』<br>「あ、あの〜…。もしかして、Pと十王会長、そこにいたりします…?」<br>『ん…! 藤田さん、この茂みの裏にいます?』<br>「ことね。あなたの助けを求める声が聞こえた気がして駆けつけたの。何かあったのかしら?」<br>「えっとぉ…あたしもよく分からないんですケド…。外歩いてたら、その…」<br>「あたしの着てる服、いきなり全部消えちゃいまして…」<br>「『!?』」<br>「それで、慌てて鞄に入ってたレッスン着に着替えようとしたら…着た瞬間それも消えちゃって…」<br>『ふむ…つまり今、藤田さんはそこで裸になっていると』<br>「そ、そういう事になるんですよねぇ…」<br>「怯える事はないわ。それは初星学園の七不思議の一つ、"全裸バグ"よ」<br>「な、七不思議…? 全裸バグ…?」<br>『はい。初星学園に通うアイドルにごくごく稀に起こるとされる、身につける物全てが一時的に消失してしまう不思議な現象です』<br>「えぇ…」<br>「一番恐ろしいのは、消失する対象が"身に付ける物"という事。つまり消えるのはさっきまで着てた服だけじゃなくて装飾品も含まれるわ」<br>『裸を隠そうと新しく服を着ようとしたり、タオルや布団を被ったとしても全部消えてしまう…。藤田さんのレッスン着が消えたのもそのせいです』<br>「そっそんなぁ…。じゃああたし、これからどうすればいいんですぅ…?」<br>「幸いにも対処法は確立されているわ。学園に全裸バグの発生を電話で報告すれば、即座に担当者がデバッグしてくれるの」<br>「デバッグて…。でもすぐに元通りになるならまだマシかも…」<br>『…と言いたいところですが、今電話したところ本日担当者不在のようでした。対応は最速でも明日の朝イチになると…』<br>「「えっ」」<br><br>『入寮許可が生きてて命拾いしました。こうして車で藤田さんを自室まで送れたのですから』<br>「私も万一を見据えて、日頃から許可を取っていたのが正解だったわ。ことね、デバッグが為されるまで私達が面倒を見てあげるわね」<br>「あのぉ…色々気を遣ってくれて有難いんですけど…。何で二人まで裸になってるんです…?」<br><br>続きはpixivに。<br><a href="https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23268450" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23268450</a>