雨の音、雨露の甘い香り、水溜まり…雨は時に情緒的な、なんというか…風情っていうのかな。感じさせる。でも忙しい時って風情感じてどうこうなんて言ってられないと思うんです。でも今は違います。僕は風情を感じないとやっていられないんです。なぜかって。今、私は、掘られているから。
「ア!ア!ア!ア!ふううううう!すううううほおおおおお!!!」
窓から見える雨だけが慰め。曇天から差す僅かな光が私の灯火だから。
「もおいいよね!出す!もうね!だしちゃうからね!俺の!ほとばしり!」
菊門がこの人の、なんかよくわからない汁で泡立ってうねる。お腹の中がこの人の汚い棒でいっぱいで、それが出たり入ったりして。そんなことのなのが気持ちいいの?とでも聞けばよかったかな。でもそれ聞いたら、私の出した条件を飲んでくれそうになかったから。黙ってた。ずっと。気持ちよくもなんともないから尻だけ突き出して人形に徹してたんだ。そしたら出すって。いきなり。身勝手すぎる。
「ほおおおおううううううすうう!!!!!」
ダースベーダーみたいな排気音出したらいきなり腹の中がじんわり温まって。ああ、白湯を飲んだ時に似てるなと思った。見つめる曇天の暗黒に対比するような真珠色の穢れが僕の菊門からあふれ出た。
「きんもちいいいいい!!たまらぬぞい!たっまらっぬぞーい!!」
奇怪な小躍り。マサイ族かな。陰部をプロペラみたいに回してる。ヘリコプターかな。僕はそう、この男、Kの万物博物館に迷い込んだ哀れな人形なんだ。
「かんちょおおおおおしてえええええ!!うんこ!うんこくいたいいいいいい」
Kはイチジク浣腸を容赦なくぶち込む。ああ、今度の役はドリンクサーバーの役だ。お客様にお望みのドリンクを出す心なき機械。そうなのですね。わかりました。その3個の浣腸、流してくださいな。
忽ちおなかの調子が悪くなって汚物色のカクテルが急遽生産され始め、菊門は耐えられず決壊し、Kの口にどっかり放り込まれた。
「んんんんんん!おっいしー!おいち!おいち!むきゅうううう」
「で、例の条件の話だが…」
Kは安い煙草に火をつけて気取っている。何が。さっきまで欲のありったけを僕で発散したくせに。
「次のレイダー…ベビーにしてほしい、と。いいだろう。わたしはその立場の、選ばれた人間だから」
紫煙を天井に吐いて、積乱雲。僕の心は晴れなかった。望みをかなえてもらっても、僕は…
家に帰って、めいっぱい洗ったんだ。菊門も肌も、全身!剝がれんばかり擦った!でもダメだった。僕は汚されたんだ。でも等価交換だ。DBTBにベビーは実装されたんだ。じゃあいいじゃないか。そう言い聞かせて僕は布団の中で泣いた