新年である。昨年はのっけから災害に見舞われる地域もあり大変な幕開けであった。
今年は穏やかな年明けであることを願いたい。
「あ、あけましておめでとうございます…」
部屋の隅からおずおずと挨拶するのはれぷさん。珍しく早起きだ。
しかし何やら引き気味というか距離を感じるというか。あぁ、なるほど。
明けましておめでとう。お年玉、はい。
受け取ったれぷさんは目をぱちくり。ありがとうございます、と答えつつも心ここにあらず。
どしたん? 話聞こか?
「実はおかしな初夢を見まして」
そうして、PCの妖精は電気羊の夢を語る。
お正月、ショッピングモールに連れ出されたかのれぷコンビ、唐突に突き出されたハンギョの要求。
「ここでギャラリー一杯になる演舞をしなければお年玉はナシだゲヒヒ…!」
渋々応じるかのれぷ、当然ながら増えないギャラリーとリテイク要求のハンギョ。
やむを得ず二人は衣服を一枚また一枚と――
いや、やらないよ!? どんだけ外道なの夢の中の半漁!?
「ちなみに初夢を再現したのがこちらになります」
ちゃっかり再現映像をでっちあげていらっしゃった。
珍しい早起きはこれが原因か。というか新年の朝から何してるんですか。
「本来れぷさんは夢を見ません。なので、起きてからこれは外的要因があるのではと。
教授が叡智な夢を見せる新兵器でも開発したのではと」
誤解です。
「そうですか」
誤解は一瞬でとけた。
では、あれは何だったのでしょうね、とお雑煮はふはふしながら考えるれぷさん。
確かに少し引っかかる。普段見ない夢を今日に限って見た。
PCの妖精は誕生からして突飛なだけに、この異変を偶然と割り切るのは難しい。
「あけおめ教授! あけおめれぷさん!」
おっとここでかのせなさんが襲来した。
あけおめ、そしてお年玉どうぞ。お雑煮食べる?
「ありがとう! そして食べる!」
元気だ。どうやらこっちはおかしな夢は見ていないらしい。
「かのせなさん、軍資金も入ったことですし、この後お買い物に行きましょう。
そうですね…近くのショッピングモールなんてどうでしょうか」
はいそこ、チラチラこっちをうかがわない。さりげに正夢にしようとしない。
追記・サムネイル静画→
im11543259追記2・なぞのひかりなんてなかったよ差分→
im10565071