『さて寝る前に…ちびぐるみの藤田さん、お休みなさい。ちゅっ♡』
「へぇ〜…本物のあたしより、ちびぐるみのあたしの方を優先してお休みのチューしてあげるんですねぇ」
『そうは言っても藤田さんいつも恥ずかしがって抵抗しちゃうので…』
「ドキッ…。さっ最終的にはちゃんとしてあげてるじゃないスか」
『チューくらい恥ずかしがらずに受け入れて下さいよ。式場で誓う場面で、周囲にイチャイチャしてるのを見せつけたいのなら話は別ですが』
「式場で、って…♡ そっそれよりチューくらいって、あたしとのチューをあんまり軽く考えないでほしいですねっ!」
『言葉選びが不適でしたね、でもちゃんと分かってますよ。あなたとの口付けほど、尊い時間はない(顎クイ)』
「ほぇ…♡」
『チューが当たり前になると、慣れすぎてしまってその先に発展したくなってしまうので。寝る前にそれではいけないでしょう』
「そ、その先…♡」
『…たまには夜更かし、してみますか?』
「はいぃ…♡」
『フレンチキスはさしずめ下ごしらえ、というところですよ。本番のチューは藤田さんだけの専売特許ですからね♡』
「この人またフレンチキスの意味勘違いしてる…うっ♡」
「(またあいつら寝る前に服脱ぎ始めてる…と、呆れ顔のちびぐるみ藤田)」
『あと少し待って下さい…今落ち着かせてますので』
「もう…まだ慣れてくれないの? あなたらしくないわね」
『あのですね。下着で寝る習慣は往々にして日本文化には馴染みが無いんですよ。ちゃんと星南さんのやり方に迎合してるだけ感謝してほしいですねっ』
「あなたの言う事にも一理あるわ。それに、いつも下半身を鎮めてから布団に入ってくれる気遣いはありがたいのだけれど…」グイッ
『わっ、ちょっ…!』
「…ほら。こうして布団に入ったら、いつも元に戻ってしまうでしょう? 寝る前の瞑想、するだけ無駄じゃないかしら」
『だ、だって…あのいつもより近くないですか? その…』
「近くしてるの。知覚してるの?」
『あ、温かくて、良い香りで、柔らかくて…うっ♡ ど、どこ握って…♡』
「ようやく素直になってくれたわね。ご褒美に、私自ら先輩を鎮めてあげるわ。寝る前の特別レッスンよ…ちゅっ♡」
『っ♡ こ、このままでは星南さんに負けてしまう…♡』
「観念なさい。ほら、ワン・ツー・スリー・フォー…♡」
これが初代達人のナイトルーティンです。