記、新約主義者のマキ――世界の果ての、酒場の主人より。
私はこの様に聞きました。
戦いを生業にする方に、私は説きましょう。
死に対して感性を麻痺させた人を勇士とは言わない。
命を簡単に投げ出す人を勇士とは言わない。
生存の希望を騙る人を勇士とは言わない。
では何者が勇士と呼ばれるのであろうか?
誰が恐れを克服した者と呼ばれ、慄きを超越し、生きる上の達人と呼ばれるのであるか?
戦士よ、私は説く。
死を私事として認め、そして捨て去った人こそ、勇気ある人である。
戦士よ。
人はみな、生きる希望に向かって走っていると思い込む。
きっとそうあれと願っている。
しかし、それは全く成立しない。
赴く先は死の断崖である。
この一瞬一瞬も死に向かい走っている。
生存という道は存在しない。
明日の生や死を誰が知るであろう?
恐れ慄き、嘆き、或いは奮い立ってみたところで現実は特にどうともならない。
色々とじたばたしてみても意味が無い。
ただしめやかに、ひとり、またひとりと冥府に連れ往かれる。
どんな強者も、遂ぞ死神に屈服してしまう。
一切生命の定めは、この通りである。
死に対面しては「あれと己とは異なる」と目を背け、認めない人。
必ずや活路が開けると嘘を吐く人。
自棄を起こして暴挙に及ぶ人。
或いは、失望して何もかも投げ出してしまう人。
そは愚者であり、臆病者であり、惨めな人生と呼ばれる。
戦士よ。
在るがまま生を観ずるならば、自ずから死を発見する。
生と死とは、不可分にして切り離せない。
このことを良く観察し、学び、認めている人。
死に対面しては「これは己の姿である」と、はっきり気付いている人。
悼ましきを直視しながらも、くよくよしないで、いきいきと今を生きる人。
瞬間瞬間に為すべき仕事を怠らない人。
生きる希望も、死の恐怖も、捨て去って顧みない人。
その人こそ、智慧ある人であり、真の勇士である。
故に戦士よ、私は説く。
死を思いながらも、今日という日を摘め。
恐怖と慄きと希望の奴隷になるな。
むしろ、その檻を正面から打ち破れ。
誠の勇士の行いは、この通りである。
私はこの様に説く。
この日、一人の男の人生が変わりました。
今日、子供たちが学校給食でミルクを飲めるのはこのためです。
VOICEVOX:春日部つむぎ・雨晴はう
COEIROINK:銀芽・JEM
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