レインコートが似合わなくなった
5作目です。
#ボカコレ2025冬 参加楽曲です。
詞曲・映像:けむし
https://x.com/Kmushi64イラスト:汐ミヅキ
https://www.pixiv.net/users/20252712映像協力:てーる
https://x.com/terutale声:初音ミク・冥鳴ひまり
歌詞
続いてはお天気のコーナーです
この先しばらくは雨が続く見込みです
雨具が手放せないでしょう
くれぐれもあなたを見失わないように
雨が好きだった
世界が止まった気がして
私だけの音が響き渡る気がして
耳を伝う雨はやけに心地が良かった
窓を伝う雨は彗星に見えていた
雨が嫌いになった
一人取り残された気がして
私だけの音が響き渡る気がして
足を伝う雨は熱を奪うだけだった
頬を伝う雨が涙なら良かった
傘を差すのが下手なままレインコートが似合わなくなって
染み込む雨の気持ち悪さだけがしつこく残った
抗う術も知らぬまま不意に水をはねられて
過ぎた憂鬱を追い払えずに悲しんでばかりだ
無邪気だった私に笑われてしまうのだろう
赤くなった顔を隠すようにただ傘をさす
とっくに流された水性で描いた将来を
ひどく滲んだそれを捨てられずにいる
とっくに決めつけた酔生夢死な生涯が
ひどく湿ったそれが乾かずにいる
いつから隠れていた?臆病な自尊心に
小さな水たまりさえ飛び越えようとしないまま
お手製の不遇を纏うまま焦りだけが募って
それらしい正しさに見張られたまま足を洗えなくなった
背の伸びた私は空のままただただ流されて
本当はとても弱いってことに気づかないふりをした
変わることと変えることは違うみたいです
諦める前に、決めつける前に、 深々と被ったそれに早く気づいて
あなたを見失わないように
傘を差すのが下手だからレインコートをまだ羽織りたいんだ
みすぼらしいことに変わりないなら私はまだこうしていたい
どんな雨も恵みの雨だと思えない日があったとしても
一雨ごとに季節は深まり私らしさを生むのだろう
そして走りながら偶然に晴れ間と出会えたなら
ひどく不格好な私がただ笑っている