『機甲戦線 2070~死線を駆ける、戦火の果て~』<br><br>西暦2051年―崩壊する世界秩序<br>世界各地で異常気象が常態化し、穀倉地帯の砂漠化など食糧生産への深刻な打撃から、飢餓による暴動や内戦が相次いだ。政府が機能しない無法地帯が次々生まれ、その混乱を利用して各国でテロ組織が台頭し始める。<br>2058年、国際連合は大国離脱により機能を停止。世界は新たな六大勢力に分裂し、それぞれ独自の生存戦略を模索する時代へと突入した。<br>●PNA:日本、台湾、フィリピン、シンガポール、タイなどが米国との同盟関係を強化。<br>●EUN:EUが再編され、より強固な軍事同盟へと変貌。<br>●ARU:ロシア・中国・インド・中央アジア諸国が結束。巨大な軍事国家群を形成。<br>●IU:中東・北アフリカ諸国が一体化、エネルギー資源を武器に影響力を持つ。<br>●SAU:独自路線を歩む。資源と農業に依存。<br>●非同盟国家群:どの勢力にも属さない国々、内部でクーデターや内戦が相次ぐ。<br>日本はアメリカの支援を受けながら、国内で頻発するテロとの戦いを余儀なくされていた。<br><br>■テロ組織『Bloody Moon』台頭<br>かつて日本は治安の良い国と世界から称賛されていた。しかしその安全神話は、もはや過去のものとなった。内外の食糧危機が深刻化するにつれ、密輸・略奪・強奪が日常化。組織が暗躍し、都市機能を人質に政府を揺さぶっていた。<br>インフラ破壊による都市機能麻痺や、食糧貯蔵庫への襲撃。一般市民をパニックに陥れ、国家不信を煽る。Bloody Moonは都市ゲリラ戦の専門家集団として、極めて高度な戦術を展開していた。<br>「やつらは、ただのテロ組織じゃない。”とある連合”の手先だ。日本の力を削ぐため、代理戦争を仕掛けている」<br>そう語るのは、アメリカから派遣されたエドワード中尉だ。<br><br>■『70式特機甲 ZG-01』誕生<br>2059年、度重なるテロ被害に対抗し、日本政府はある決断を下す。都市戦特化型新兵器の開発だ。計画に携わったのは、陸上自衛隊とアメリカDARPAだった。<br>「高機動型・二足歩行局地戦闘ロボット」。屋根やビルを縦横無尽に移動できる機動性。状況判断をリアルタイム支援する、高性能AIの戦術補助。小規模部隊で敵制圧を狙う、強力なレーザー・ガトリング砲。ZG-01は都市戦闘における新たな革命児として、圧倒的な機動力と火力を発揮することが期待された。<br><br>■最前線へ―特殊作戦群(SOCOM)<br>試験運用のため5機が配備されたのは、練馬駐屯地陸上自衛隊第一師団・特殊作戦群。搭乗員として選ばれたのは精鋭中の精鋭達だ。<br>西暦2070年、5人はZG-01の試験運用と共に、日本存亡を懸けた最前線へ投入される―。