要約<br>藤原直哉氏による「次の顔が見えない時代」と題した講話では、現代の政治・経済・社会における権威の崩壊と、次世代のリーダーシップの不在について論じられています。<br><br>藤原氏は、世界各国の政治状況を分析し、日本の石破氏、中国の習近平、ロシアのプーチン、アメリカのトランプなど、現在の指導者の後継者が見えてこない状況を指摘しています。これは単なる偶然ではなく、「誰かに依存する時代」の終焉を示していると述べています。<br><br>メディアも次の指導者像を提示できず、政治家も次の時代のビジョンを示せない状況にあります。藤原氏は、これを徳川幕府の終焉期に例え、「15代将軍で終わりだと思っている時に16代将軍の話が出てこない」状況だと表現しています。<br><br>インターネットメディアの台頭により、社会は「重なり合ったネットワークの時代」へと移行し、群雄割拠の状態になっていると藤原氏は分析します。この時代には統一的な権威が存在せず、主要メディア、マスマーケティング、大衆向け芸能などの従来のビジネスモデルが機能しなくなっています。<br><br>また、ライフスタイルにおいても権威が失われ、学歴社会や結婚・家購入などの従来の「成功」の定義が意味を持たなくなっています。物の作り方、売り方、買い方も個性的で多様になり、大量生産・大量消費の時代から個性が花開く時代へと変化しています。<br><br>藤原氏は、この「顔が見えない時代」は、依存することを好まない人々にとっては天国であるが、依存しなければ生きられない人々にとっては辛い時代だと指摘します。物質文明が限界を超え、精神文明との融和が求められる中、自立した個人が重要になると強調しています。<br><br>最後に、藤原氏は日本の状況を海外と比較し、日本の市民は比較的自立しており、政府の過度な介入を許さない傾向があると評価しています。世界的に権威が崩壊する中で、人々は立ちすくんでいるように見えるが、最終的には質的な変化が起こり、新たな時代が始まるだろうと展望しています。