要約<br>藤原直哉氏による12月26日の放送「21世紀はみんながリーダー」では、AIの普及により現場の重要性がますます高まっているという主要テーマが議論されました。これが年内最後の放送となり、次回は1月6日の予定であることが冒頭で告知されました。<br>藤原氏は、今年AIの開発が急速に進展し、ホワイトカラーの仕事が本格的になくなる現実が明確になったと指摘しました。トランプ政権では役人の大幅削減が進められ、意思決定できる上級公務員とAIで業務を回す方針が示されています。また、多くの企業で数万人単位の人員削減が発表されており、これらの職は景気回復後も復活しないと分析されています。<br>インターネット普及時代との比較において、藤原氏は1990年代のインターネット導入により電子メールやデータベースの活用で事務作業が大幅に効率化された例を挙げました。列車の切符や航空券のオンライン化により、紙を使わない取引が当たり前になったことを具体例として示しています。<br>しかし、AIでは対応できない領域が多数存在することも明らかになっています。藤原氏は、ニューヨークのホテルでトイレの詰まりが修理されなかった実体験を通じて、現場での実際の問題解決能力の重要性を強調しました。マンハッタンの中級ホテルでの出来事として、何度修理を依頼しても直らず、最終的に部屋を変更せざるを得なかった状況を詳細に説明しています。<br>現場で働く人々の価値が再評価されている現状について、藤原氏はアメリカでも現業職の給料上昇と注目度向上を指摘しました。日本でも人手不足は主に現場の人材不足であり、同様の傾向が見られると分析しています。<br>AIとコンピューターの限界について、藤原氏は電子情報の処理は可能でも、物理的な作業や意思決定、つじつま合わせは人間でなければできないと説明しました。汎用ロボットの実用性の低さも指摘し、最終的には人間の行動が不可欠であることを強調しています。<br>人間の本質的な能力について、藤原氏は長時間の画面作業や計算、煩雑な事務作業は本来人間に不向きな非人間的作業であると指摘しました。チャーリー・チャップリンの映画を引用し、かつては現場が非人間的でホワイトカラーが人間的とされていたが、現在は完全に逆転していると分析しています。<br>現場のクリエイティブ性について、藤原氏はAIがホワイトカラーの仕事を制圧する中で、次のクリエイティブな仕事は全て現場で行われると予測しています。AIは指示を出すことはできても、現場の知恵や経験に基づく判断は困難であり、過去の蓄積だけでは真の仕事にならないと説明しています。