架空アニソン祭2026参加曲です。
◯ストーリー
『夢見草の舟唄』
夢見うらら、江戸時代後期から現代まで浅草の隅田川沿いで暮らしているヤマザクラの精霊。人里で仕事をしており舟を漕ぎながら、あるいは彼女自身が経営するBARで、怪談・神話・民話などを語っている。川の流れと舟の揺れ、酒の香りとその味に、酔い痴れた人々は境界を失い時空の綻びに迷い込む。「夢のような時間」を過ごした者は現世に戻ると、それまでと同じ日常を生きているはずなのにどこか景色の輪郭が変わって見える。ふとした瞬間に、あの夢の続きを“まだどこかで見ている”ような気がしてならない。一度味わった者は、二度と完全には忘れられない。それはまるでサクラの花弁が網膜に残した薄紅の染み。
――そして今日も、隅田川のほとりには灯りが揺れている。誰かがまた、夢を見に来るのを待つように。
◯歌詞
陽光(ひかり)ぞ満ちる 爛漫の時 匂ふ万朶の 夢見草
夢に浮くような薄煙 流るる水に耳傾け
美酒に酔うように花に酔い 花弁に盃傾け
幸(サキク)に咲くらむ、寿(ほき)くにさくらむ、美(うつ)し花かも、なりに、
波揺られ 舞い踊れ 絢爛なりし 往く水の
大河に 花うらら 流れに漂う弁々(ひらびら)に
見せ続ける 夢
川に花霧 海には筏 白羽優美に 和ふ薄赤(うすほ)