咲かなかった花のそばで、
声だけが、まだ残っている。
自音源9人による合唱オリジナル曲です。
架空の童話「咲かず声」をモチーフに、わらべ歌のような響きと、9つの声がひとつの場に残る感覚を目指しました。
歌唱:
探音ミチ(さがね みち)
旅音トミ(たびね とみ)
汐見海音(しおみ かいと)
汐見波流(しおみ はる)
苅部四季(かるべ しき)
六七四十二(ろくしち しじゅうに)
水平周(みずひら あまね)
リーベ
めいび(Maybe)
その他:遠野 七々
歌詞
1番
灯をともせ
野末の家に
待つ人は
帰らざりけり
名を呼べど
風のみ過ぎて
言はぬ声
喉に眠りぬ
咲かず声
咲かず声
花にもならで
夜を越す
咲かず声
咲かず声
言はぬままでも
ここにある
2番
月かげに
戸を打たぬもの
人ならぬ
指を伸べたり
盗らぬもの
消さぬものなり
落ちし声
そっと拾ひぬ
咲かず声
咲かず声
誰がものにも
ならぬまま
咲かず声
咲かず声
呼べば遠くに
まだ鳴りぬ
3番
灯す手は
土へ帰りて
春の野に
白き声咲く
家は空
されど灯あり
人ならぬ
ものが守りぬ
咲かず声
咲かず声
花になれずに
夜を越す
咲かず声
咲かず声
咲かぬままでも
ここにある
灯を消すな
名を摘むな
咲かぬ声こそ
野に残れ
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