裕子は先ずヒマラヤグレートレースに出場したいと思ってるの。そして、愛車のスポーツサイクルを担いでナホトカまで船で行ったわ。そうしたらロシアのイケメンたちに出迎えられて、エールを送ってくれたの。何でこんなに有名になっちゃったのかしら。実は、彼らはシベリアの何にもない田舎町で暇を持て余していたらしいのね。珍しいマイクロミニの女の子がスポーツサイクルを担いで船から降りてきたもんだから、何の目的でどこへ行こうがどうでもよくって、歓迎してくれたようなのね。裕子はここからシベリアを抜けて中央アジアを通ってアフガンを抜けてカシミール高原からヒマラヤに入るつもりなの。出発のときもこのイケメン軍団が「ウラー」を三唱してくれたわ。この時はまだウクライナ侵攻の前だったから何のこだわりもなかったけど、今ではちょっとこだわるわね。ロシア人が皆悪いんじゃなくって、プーチン1人が悪いような気がするけど、そしてこの青年たちは寧ろ命を捧げる被害者たちなのかも知れないけど、戦争は最大の犯罪よね。」