「地球防衛軍のおじさんたちに中華人民共和国の新疆ウイグル自治区のカラコルム山脈の入り口まで装甲車で送ってもらったわ。ここからは半端な道じゃあないから褌を占めなおして覚悟知って行けよって言われたわ。裕子は褌なんかしてないのにね。真っ先に訪れたK2は、カラコルム山脈にある山で、標高は8611 m、エベレストに次ぐ世界第2位の高さがあるのよ。世界第2位の高峰であるにもかかわらず、人里から遠く離れた奥地にあるため、19世紀末まではほとんど人々に存在を知られることもなく、名前さえも無かったんだって。インド測量局のトーマス・ジョージ・モントゴメリーというイギリス人が1856年からカラコルム山系の測量を始めた際に、南方210 kmから測量した特に標高が高い山々にカラコルム(Karakoram)の頭文字「K」を取って順に、K1, K2, K3, K4, K5 と測量番号を付けたんだってけど、その後K2以外の山には、新たに名前が付けられたり、現地の名前が採用されたりしたのにK2だけは測量番号がそのまま山名に残ったんだって。登頂の難しさではエベレストよりも上で、世界一登ることが難しい山とも言われてるらしいわ。全部で14座ある8000メートル峰の中で最後の冬季未登頂峰だったそうよ。「非情の山」と呼ばれているんだって。裕子はしっかり頭に焼き付けたわ。」