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おくるみスピキはホバギから生まれる。子殺しをさけるため、生まれたばかりのときは体がホバギに非常に近い。そのため、このおくるみにホバギの新鮮な果肉を与え、親スピキと接触させると、体内に染み込んだホバギ果肉によってほぼ完全にホバギとなった体におくるみが発生するようになる。
このメカニズムにおいて重要な部分は、
これら一連の働きがホバギの外皮内部でなければ発見しないという点にある。いわばホバギの“ゆりかご”が必要条件である。
ところで、親スピキがホバギに接触することでおくるみが“発生”するが、スピキの幼体や卵がホバギに産み付けられた痕跡が確認されないのは何故なのか。その理由は、
「スピキは真菌類の集合体である」
ホバギに接触することで菌を内部に侵入させ、ホバギの果肉などの栄養素を元に増殖する。ここまでは普通の菌類だが、スピキ真菌には特別な能力がある。それは、ホバギの構成物質限定だが、バラバラの糖などを“エーウ結合”と呼ばれる結合でつなぎ合わせるというものだ。この結合は、そのまま神経、伸縮などの役割を果たすパーツになる。例えると、建設で使ったネジがその建物の電気回路になるのだ。こうしてスピキはホバギから、チョアヨーなどと鳴いて仲間と共鳴する発音体やウィンプルなどを作り、生まれてくる。
話はおくるみ製造に移るが、つまり、おくるみスピキを他のおくるみスピキの“ゆりかご”(ホバギの外皮)として、外部からホバギの果肉と親スピキの接触を供給し続ければ、1スピに1個ホバギを割らずとも莫大な量のおくるみを生産できるようになるのだ。おくるみの資源的価値は高く、繊維、砂糖、など多くの製品の原材料に取って代わることができると推定されている。ホバギ畑が現代の油田と呼ばれるには、そう長くかからないだろう。
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