米国は、武漢でのウイルスの由来調査に参加する3人の独立系科学者を推薦していた。しかし、WHOが最終的に選んだのは問題の機関と資金のやり取りがあったピーター・ダザックだった。ダザックが率いるエコヘルス・アライアンス(EcoHealth Alliance)は、長年にわたり武漢ウイルス研究所とのコロナウイルス研究に資金提供を行い、関わってきた。それにもかかわらず、ダザックはWHOによるウイルスの由来調査チームの一員となった。そして、その専門家チームが最終的に示した結論は、ウイルスが研究所から流出した可能性は「極めて低い」というものだった。問題の本質は、ダザックがどのような結論を出したかだけではない。そもそも、調査対象と直接的な利害関係を持つ人物を、その調査チームに加えるべきではないという点にある。調査チームが武漢に到着する前から、すでにその調査結果の公正性は大きく損なわれていたのである。
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