神戸市内の公立中学校で部活動を廃止し、地域のスポーツ団体などへのクラブ活動に移行するというニュースが話題になっている。以前から「学校の部活動はやめるべきだ」と思っていた私にとっては、大いに賛成できる動きだ。もちろん、「あり!」である。
この問題を取り上げる上では、日本の中学校・高校で深刻な問題となっている「いじめ」に着目しないといけない。
日本の学校は生徒が限られた一つのコミュニティに長時間属する構造になっている。学校のクラスと部活動が、ほとんど同じメンバーと顔を合わせ続けるコミュニティだ。加えて、部活動内部でいじめにあい、クラスでもいじめられるという「二重苦」が起きやすい構造になっている。
「部活動で目立たない子はクラス内でも立ち位置が弱いまま」という状況が生まれたり、部のなかでいじめが起きればクラスでも立場が悪くなる、という悪循環が生じる。
いじめや人間関係のトラブルが発生すると、生徒の逃げ場がなくなってしまいやすいのだ。
一方、アメリカのような国々では、通常は一人の生徒が複数のクラブやチームに参加する。例えば、夏はアメリカンフットボール、冬はアイスホッケーをするなど、季節ごとにスポーツを変えるのはごく普通だ。
さらに、学校外にも地域のスポーツクラブがたくさんあり、生徒たちは複数の場所で仲間を得ることができる。もし一つのクラブで人間関係が上手くいかなくても、別のクラブやコミュニティに居場所を求めることができるわけだ。
これは、生徒をいじめや人間関係のトラブルから守るうえで非常に有効である。(続く)
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