今年7月、沖縄本島北部にオープンする大型テーマパーク「ジャングリア」。リゾート開発が急成長する沖縄で、あえてゴルフ場跡地に新スタイルのレジャー施設をつくる意図は何なのか。
USJをV字回復させた手腕で知られる“あの森岡毅さん”が仕掛ける新プロジェクトの全貌を、「ありか、なしか」の視点で解き明かす。
今週の「ありかなしか」というテーマで取り上げるのは、沖縄県に初めてできる大型テーマパーク「ジャングリア」である。今年の7月25日にオープンすると報じられ、話題を集めている。
まず、沖縄県全体の状況を抑えておこう。
近年は全国的にインバウンドが増加しているが、国内外からの“沖縄へのインバウンド”が劇的に増加している。
観光客数が右肩上がりで伸びる沖縄だが、実はかつてはリゾート開発があまり進んでいなかった。大きな転機となったのは、2000年に開かれた「沖縄サミット」から。
それ以前の沖縄は、外資の参入や大規模なリゾート開発に対して規制が厳しく、なかなか大規模なリゾートを開発しづらい環境にあった。既存の事業者を保護する目的などが背景にあり、高級リゾートはほとんどなく、「沖縄に行っても“美味しいもの”は限られているし、豪華なリゾートもない」という状況だった。
〈観光客は増えても遊ぶ場所がない?〉
ところが、沖縄サミットがきっかけとなり、例えば「美ら海水族館」が開設され、その周辺も整備されていく。
さらに「ザ・ブセナテラス」(サミット当時はサミット会場にもなった)という超高級リゾートホテルも誕生。これは地元資本の國場(こくば)建設が開発したもので、これを契機に外資系ホテルや大型リゾートの進出が一気に加速した。
特に、沖縄本島の中部から北部地域にかけてのリゾートホテル開発が一挙に活発化した。
恩納村や名護市は、ハイアットやマリオット、リッツ・カールトン、そして2019年に開業したハレクラニなど、クオリティの高い高級ホテルが次々と進出するエリアになっている。
その結果、沖縄は全国的にも有数のリゾート地へと進化を遂げ、多くの観光客を惹きつけている。
さらに、本島と橋でつながった古宇利島(こうりじま)という小さな離島が観光スポットとして注目を浴びている。
自動車でもアクセスしやすくなったことで、このエリアには、高級レストランやヴィラタイプの宿泊施設などが少しずつ増え、リゾート感を味わえる場所になりつつある。
しかし、ホテルや水族館が整備されても、ある課題が長らく残っていた。(続く)
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