「練習は家で」「下手な演奏は聞きたくない」──。街角から聞こえるピアノの音色に対し、そんな声が上がっている。
誰でも気軽に触れられるはずのストリートピアノが、なぜ今、窮屈な議論の的になっているのか。
ストリートピアノで練習することについて、「練習は家でするべきだ」といった声が上がり、撤去されるに至ったというニュースがあった。
ストリートピアノに対するそんな批判は、もちろん「なし」だ。
そもそもストリートピアノは、どんな目的であれ自由に使っても構わないものである。練習だろうと即興演奏だろうと、誰がどんなレベルで弾いても問題ないはずだ。なかには、初めてピアノに触れる人もいるかもしれない。でも、それでいいではないか。
それなのに「練習なんてやめてほしい」「プロみたいに上手くなければ弾くな」といった意見が出てしまっている。その背景には、現在のストリートピアノへの過度な期待や幻想があるように感じる。
ここ数年、ストリートピアノを置く自治体や商業施設が増えている。担当者の思惑としては「ストリートピアノを置けば、プロのピアニストなどのすごい人が勝手に演奏してくれて話題になる」と考えているからだろう。(続く)
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