妻を罵るな 愛妻を心の病で失った医療ジャーナリストの独白 は、医療ジャーナリストの 鳥集徹 が、自身の妻を心の病による自死で失った経験を綴ったノンフィクション作品です。
概要
著者は長年、医療問題や医薬品行政の取材を続けてきました。しかし本書ではジャーナリストとしてではなく、一人の夫・父親として、
妻との出会い
結婚生活
妻の精神的不調の始まり
闘病の日々
妻の自死
残された家族の苦悩
を率直に記しています。
タイトルの「妻を罵るな」は、
「子どもを残して死ぬなんて」
「母親失格だ」
といった、自死した人やその家族に向けられる無理解な言葉への強い問題提起が込められています。著者自身、自死遺族として深い悲しみだけでなく、周囲の何気ない言葉によって再び傷つく経験をしたと語っています。
本書の主な内容
構成はおおむね、
妻が亡くなった「あの日」
妻との出会いと結婚
妻の病状悪化
家族としての限界と葛藤
妻を失った後の日々
子どもたちへの思い
という流れです。
この本の特徴
単なる闘病記ではなく、
心の病を抱える本人の苦しみ
支える家族の疲弊
自死遺族の現実
世間の偏見や無理解
「なぜ救えなかったのか」という後悔
が中心テーマになっています。
また著者はインタビューで、
妻の生きた証を残したかった
という思いから執筆したと語っています。
読む際の注意
内容は非常に重く、
うつ病
自死
家族の喪失
罪悪感
などが詳細に描かれているため、精神的に負担を感じる人もいるかもしれません。
一方で、
精神疾患への理解を深めたい人
家族の立場からの体験を知りたい人
自死遺族の苦しみについて考えたい人
には強く考えさせられる内容といえます。